駐在員のお金事情(給料、手当など)
今日は駐在員のお金事情について紹介します。
私は30代に東南アジアの発展途上国に駐在していました。
友人や同僚にも給料を聞かれることが多いので紹介したいと思います。
まずは、参考までに日本での給料を紹介します。
【日本】
基本給:約32万円/月+残業代
手当:1.5万円/月(扶養手当)
賞与:約160万円/年
年収:約550万円+残業代
私の会社は中小企業でしたが、その中でもまだ多めかもしれません。
【駐在】
月収:56万円/月(=32万/月 x 1.75倍)
手当:1.5万円/月(扶養手当)+危険地手当12万円/月
みなし税:-1.7万/月(現地の税金の代わりに払う税金)
賞与:約160万円/年
年収:約950万円
これだけ見ても「すげー」と思うかもしれませんが、これだけではありません。
日本だと実際の手取りは健康保険などの社会保険料や住民税、所得税がかかるため、年収の約8割となりますが、駐在の場合は健康保険などの社会保険料のみの支払いとなるため、上記の年収の約9割を受け取れます。(駐在初年度はタイミングに依っては住民税、所得税がかかります)
ちなみにこの金額を手取りで受け取ろうとすると、日本での年収は約1,300万となります。
さらにさらに、家賃についても会社負担となりますので、可処分所得が年間100万以上増えます。
これを見て「駐在員めっちゃええな!」と思うかもしれませんが、一応、金銭的なデメリットを紹介します。
・残業代がつかない
基本年俸制なので残業はつきません。早く仕事を終わらせて帰りましょう。
・現地通貨の給料が多い(為替リスクがある)
駐在員は役職が付く場合が多く、会社的に一定額以上の金額を払う必要があるため、現地通貨払いの金額が多いです。
具体的に説明すると、駐在員が部長で現地の課長よりも給料が低いと問題があるので、現地の課長よりも高い金額を現地通貨でもらう必要があるという事です。
私の場合、約40万/月現地通貨で受け取っていました。
半分を円に換えていましたが、もちろん為替に依ってはマイナスになります。
・自腹接待がある
日本からの出張者をアテンド(おもてなし)する必要があります。
経費で落ちないことも多く、月1~5万自腹していた事もありました。
・日本の物が高い
食費は安いと思われがちですが、駐在員が住むあたりのスーパーの物価は日本とほとんど変わりません。人参、玉ねぎなどほとんど同じ価格です。(しかも汚い)
味噌、醤油、みりんなど日本からの輸入の食材の価格は約2倍です。
日本料理屋では日本食も食べれますが、日本の居酒屋にあるものが食べれるといったレベルで、日本と同じかそれ以上の価格となります。
いかがだったでしょうか?
駐在員になると給料が瞬間風速的に高くなります。
また、日本でできないような経験ができます。
ただ、つらい事もたくさんあります。
色々ありますが、チャンスがあれば手を挙げて頑張ってみるのも良いのではないかと思います。
その辺の細かい所はまた別記事で紹介したいと思います。