【第18回】子供の育て方について ~子育ての「選択」大全について②~
前回に引き続き、書籍「子育ての「選択」大全」についてお話します。
現在のような「正解のない、先行き不透明な時代を”VUCA”な時代」と呼ぶそうで、そんなVUCA時代を生き抜いいていく上でどう子育てしたら良いか、様々な事例を紹介した本になります。
そもそもVUCAとはなにか?
Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を示し、時代の特性を表しています。
VUCAは、元々アメリカで使われていた軍事用語です。1990年代にアメリカとロシアが対戦していた冷戦が終結し、核兵器ありきだった戦略が不透明な戦略へと変わったことを表している言葉でした。その後、2010年代に変化が激しい世界情勢を表す言葉としてビジネスでも利用されるようになったのです。
ではVUCA時代を生き抜くために必要なことは、何か?
それは「学力」「やり抜く力」「コミュ力」です
それぞれについて説明すると
「学力」は東大を目指せるような能力までは必要ありません。そこそこの知力が必要です。
学力があるに越したことはないので高みを目指せるのでは目指した方がいいですが、今の時代、学力よりも「やり抜く力」や「コミュ力」が重視されるので、学力を伸ばす事で他が犠牲になるくらいだったら、学力を抑えた方がいいです。
「やり抜く力」はなんでも最後までやり抜く力ではなく、自分軸をしっかり持っていて関心がない事にはエネルギーを割かない事です。
「コミュ力」は誰とでも話ができる能力に近いですが、具体的に言うと「自分にない才能を持つ人とチームになる力」です。
全てを総合してどんな能力が必要かというと、
相手と普通に会話できるくらいのそこそこの学力があり、自分の事をちゃんと理解してやりたい事を持っている事。またやりたい事の中でも苦手な作業や不得意の分野については他の人に教えてもらったりできる人
になります。
昔は「学力」主義だったのですが、今は「コミュ力」が重視されています。
変化の大きい社会の中で生き残るためには、自分の得意な事を突き詰め、自分の得意を磨き上げる事で変化の中でも自分が重宝させる。苦手な分野に関しては他の専門家に頼る事で生産性をあげる事になります。
非常に理にかなった内容かと思います。
いかがだったでしょうか?
今日はVUCA時代についてお話しました。
次回は世界の教育法について紹介したいと思います。